2022.12.02
民宿や旅館用タオルは持ち帰りOK?ホテル用のタオルもいいの?
ホテル・旅館用タオルなど業務用タオル専門店コットン幸新の清水です。当社は昭和55年の創業以来業務用タオルの専門店として商いを営んで参りました。これまでの販売実績は5,000万本以上。北海道から沖縄まで全国のホテルや旅館様とお付き合いさせていただいております。
今回は、業務用タオル専門店の知識を生かし、皆さんからよく聞かれる質問の「ホテルや旅館のタオルって持ち帰って良いの?」という質問に答えていこうと思います。
基本的には持ち帰ってはいけません。タオル自体はホテルや旅館、民宿の備品です。そのため、勝手に持ち帰ってしまってはいけません。
しかし、「旅館のタオルは持って帰って良い」という話を耳にすることってありませんか?実際に一部の民宿や旅館では手ぬぐいサイズのタオルは持ち帰って良いとしているところもあります。
シティホテルやビジネスホテルを除いた旅館や民宿、温泉ホテルでビニール袋やナイロン袋、巾着袋等に入っていたり、浴衣や帯と一緒に置いてある薄い手ぬぐいのようなタオルは、ほぼお持ち帰りしても良いと思います。ただ、すべてがそうとは限りませんので、お持ち帰りの際には、旅館やホテルの方に確認していただくと良いと思います。または、お持ち帰りしても良いですよという形で旅館やホテルのしおりや部屋、お風呂にメモや貼り紙があったりもします。
バスタオルについては...私が知る限りでは持ち帰って良いというところはありませんね。タオル屋の私からしても、それをOKしてしまうとかなりの出費になってしまいますので、OKされているところは無いかと思います。
また、ビジネスホテルやシティホテルでは、一般的にタオルはクリーニングして使っています。そのため、ほとんどのビジネスホテルやシティホテルで、大きさ問わずタオルの持ち帰りをしてはいけません。
「旅館や温泉ホテルの名前をプリントしたタオルは、宣伝のためのものだから持ち帰っても良いと言われる方もいらっしゃいます。現にプリントタオルを広告宣伝用に使っている場合もあります。
しかし、名入れタオルやプリントタオルもクリーニングをして何度も使う場合もあります。裏話ですが名入れしてあると、クリーニング業者がどこの旅館のものかわかるので良いなんて話もあったりします(笑)
コットン幸新のお客様でも静岡県賀茂郡松崎町の「伊豆まつざき荘」さんや大分県別府市の「ゑびす屋」さん、山梨県南巨摩郡身延町の「山田屋」さん、愛知県西尾市の「宮嶋館」さん、山梨県南アルプス市の「岩園館」さんなどの旅館では、タオルはお持ち帰りできます。
前述の通り、バスタオルやフェイスタオルも持ち帰りを容認していないホテルや旅館、民宿の場合には、その施設の備品となります。言い換えればホテルや旅館に設置されているテレビや冷蔵庫、ドライヤーなどと同じ扱いです。
そのため、タオル1枚でも持ち帰ってしまうことは窃盗にあたります。たかがフェイスタオル1枚で...と思うかもしれませんが、窃盗なのです。シティホテルで使っているような厚手のバスタオルはそれなりの金額です。皆さんご自身でバスタオルを買うと結構高いですよね?そして、フェイスタオルやバスタオルは必ず毎日クリーニングしますから、それなりの頻度で買い替えています。
お持ち帰りしてしまったその後の対応は、ホテルや旅館によって変わりますが、ホテルや旅館から罪に問われることもあります。持ち帰って良い場合を除き、タオルのお持ち帰りはしないでください。
ホテル・旅館用タオルなど業務用タオル専門店コットン幸新では、名入れタオルのほかにもホテル・旅館用の帯や浴衣、アメニティなどのセットの取扱いもしております。お気軽にご相談下さい。
この記事はわたしが書きました
清水大介(しみずだいすけ)
株式会社コットン幸新 代表取締役
1980年創業、繊維製品販売するコットン幸新2代目として令和元年に代表取締役就任。子供のころから父親の働く姿を見て将来の夢は、同じ仕事をやりたいと心に抱いていました。そんな私も今は、3児の父。後を継いでもらえるように子供たちに背中を見せれればと思っております。
常にお客様ニーズに合った提案ができるように心がけています。
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