2022.12.02

名入れプリントタオルとプリント方法

名入れプリントタオルとプリント方法

ホテル・旅館用タオルなど業務用タオル専門店コットン幸新の清水です。当社は昭和55年の創業以来業務用タオルの専門店として商いを営んで参りました。これまでの販売実績は5,000万本以上。北海道から沖縄まで全国のホテルや旅館様とお付き合いさせていただいております。

今回は、業務用タオル専門店の知識を生かし、名入れプリントタオルのプリント方法についてご紹介していきたいと思います。

名入れタオルのプリント方法には大きく分けて3つあります。シルク印刷(プリント)・インクジェットプリント・ジャガード織り。コットン幸新で用いているのはシルク印刷になります。

その中でも元々のタオルに後からプリントするのがシルク印刷とインクジェットプリント。ジャガード織りはタオルを作る段階でプリントしていく形になります。そのため、ジャガード織りのタオルはロット数が大きくなるため、少量で作るとなると単価は高くなってしまいます。

ホテル・旅館用タオルなど業務用タオル専門店コットン幸新でメインで対応しているのはシルク印刷です。シルク印刷は、プリント版(シルク印刷用の型)を作り、既製品のタオルにプリントを施していきます。型の上からインクを流し、該当箇所にプリントを施していきます。

【シルク印刷のメリット】

  • ・トータルのコストが安い
  • ・小ロットに向いている
  • ・既成のタオルにあとからプリントができる
  • ・細かいプリントが可能
  • ・プリント位置の自由度が高い
  • ・短納期

【シルク印刷のデメリット】

  • ・型を作成しないといけない
  • ・プリント(印字)部分が固くなる
  • ・基本単色印刷になっています

シルク印刷は既成のタオルにあとからプリントを施していきます。最初に型を作らなくてはいけませんが、一度型を作ってしまえば、かなりの枚数にプリントをしても大丈夫です。また、ロット数が少なくてもあまり単価を上げずに対応することができます。

基本単色印刷になるため、複数色を使う場合には色数の分だけそれに対応した型を作成しなくてはいけません。単色で色を変えて複数種類作成する場合には、洗って再利用できるのもシルクプリントの魅力ではありますが、顔料インクを使用するため、何回か使えば気にならないですが、初回使用時、プリント部分が若干固くなってしまいます。とはいえ、単価が安いため、温泉やホテルで使う業務用のプリントタオルには最適です。

インクジェットプリントは、機械から既成のタオルにダイレクトにインクを染料インクを吹き付け、プリントしていきます。紙のプリンターと同じようなイメージで想像していただければと思います。

【インクジェットプリントのメリット】

  • ・プリント(印字)部分もやわらかい
  • ・既成のタオルにあとからプリントができる
  • ・フルカラー対応で細かいプリントが可能
  • ・プリント位置の自由度が高い
  • ・1枚からプリントできる
  • ・型を作成する必要が無い

【インクジェットプリントのデメリット】

  • ・単価が高い
  • ・プリンターの能力で色が限られる

インクジェットプリントは型を作る必要が無く1枚からプリントできます。染料インクを使うため、プリント部分もタオル生地になじみ柔らかい仕上がりとなります。また、プリンターでプリントしていくため、フルカラーで自由位置にプリントできるというメリットがあります。

これだけ見るとインクジェットプリントが非常に優れているように思われるかもしれません。確かに単純にプリントするという事だけを見ればインクジェットプリントは優れています。しかしながら1枚1枚順番にプリンターでプリントしていくため、どうしても1枚あたりの単価は高くなってしまいます。個人用の専門店の場合には良いかもしれませんが業務用には向いていません。業務用でインクジェットプリントをする場合、弊社も提携会社に依頼するのですが、数量が少ない場合には別途手数料がかかってしまいます。そのた め、1枚あたりの単価は高くなってしまうというのがインクジェットプリントの実情です。また、金や銀などラメを使うものや、出ない色が存在するため、プリントしたい色やデザインによっては向かない場合もあります。

タオルの毛の部分の高さを変えることでデザインを再現する手法です。そのため、既成のタオルにプリントするわけではなく、タオルを織る際にデザインを作成し、縦糸と横糸の組合せで凹凸をつけてデザインを表現していきます。

【ジャガード織りのメリット】

  • ・高級感があるように見える
  • ・色落ちの心配がない
  • ・プリント部分が無いためタオルとしての機能を100%生かせる
  • ・耐久性が高い

【ジャガード織りのデメリット】

  • ・単価は安くない
  • ・納期がかかる
  • ・あまり細かいデザインは再現できない
  • ・色の濃淡がつけれない
  • ・色の濃淡がつけれない
  • ・小ロット対応ができない

ジャガード織りはプリントではなくそもそものタオルを織る際に、デザインを表現します。凹凸のあるタオルのデザインは高級感がある反面、あまり細かいデザインは反映できません。

デザインを表現するためにはまず型の作成が必要になります。シルク印刷の型代が3,500円(税別)~なのに対し、ジャガード織りの型は26,000円(税別)~と費用がかかります。型を作成したうえで織っていくため納期がかかってしまいます。とはいえ、デザイン性の高さは他のプリントタオルに比べて高いため、こだわったタオルを作成(提供)したいという場合にはジャガード織りをご利用される方も多くいらっしゃいます。

シルク
印刷
インク
ジェット
プリント
ジャガード
織り
小ロット対応 ×
コスト ×
既成タオルの使用 ×
プリント位置の
自由度
×
カラーバリエー
ション
×
細かいプリント
対応
×
納期
型の作成 不要
仕上がりの風合い

ホテル・旅館用タオルなど業務用タオル専門店コットン幸新では、今回紹介したすべてのプリントタオル対応を承っております。インターネットでのご注文は、注文の性質上シルクプリントに限って行っております。

業務用のプリントタオルは総合的にシルクプリントがおススメですが、その他の方法がご希望の場合には、お電話かメールフォームよりご相談いただければ対応させていただきます。お気軽にご相談下さい。

この記事はわたしが書きました

清水大介(しみずだいすけ)

株式会社コットン幸新 代表取締役

1980年創業、繊維製品販売するコットン幸新2代目として令和元年に代表取締役就任。子供のころから父親の働く姿を見て将来の夢は、同じ仕事をやりたいと心に抱いていました。そんな私も今は、3児の父。後を継いでもらえるように子供たちに背中を見せれればと思っております。
常にお客様ニーズに合った提案ができるように心がけています。

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